BUTI-BBS~幻想掲示板~ 95486


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1:利久 :

2011/02/21 (Mon) 02:50:21

マジで成功させたい。
4回やって全部ミスってるから、5度目の正直!!
変な方向に曲げるのだけはやめて!!


ルールは特になし。
書き方は自由だし、連投もアリ
挿絵描いてくれてもいいんだよ。はい。
被った時は先に投稿した方の優先で
挿絵ある場合はそっち優先
あと安価で繋げてね>>1って感じで

まず、話を考えよう。なんかあったら言ってみて

34:アリア ◇fr2FETe1Ug :

2012/11/07 (Wed) 16:28:19

>>33

 家に帰って、能力の片鱗でも使ってみようと思い立ったが、いかんせん家の中には俺しかいない。汐織ちゃんみたいな、一人でも変化を見れる能力じゃないから、一人じゃどうしようもない。今から友人と遊ぼうにも、時間が遅すぎる。

 そんなわけで、今日は能力を試してみることはやめた。家の人間が帰ってきても同じだ。なぜなら、うちの家族はみんな俺としたような思考回路しているからだ。それじゃ変化なんて見れるわけがない。能力の使用回数には限度があるのだから意味のない使い方はできない。それもあって、今日はいつも通りの生活を送ることにした。

 ゲーム、漫画、パソコン――やはりどれも楽しい。俺の心を満たしてくれる。昔はよく、外で遊んだものだ。……あの保険医と一緒に。不本意で、自ら進んで遊びたかったわけでもなく、あくまで親同士の友好関係のために嫌々保険医と戯れていたんだ。そうだ、決して他に友人がいなかったわけじゃない。トシ君とだって遊んでいたさ。……その回数を思い出せるほどには。

 昔のこと――とはいってもそんなに昔じゃないよな。これといって大きな事件なんてのもなかったから、俺の感じている時間軸に断層みたいなものもない。しかし、なんとも昔に感じるもんだな。それは、あれか? 保険医がガキのころに見た保険医――高枝晶、通称アキ姉――アキ姉が就職して、見合いをしているのを見ていると遠くに感じるんだよな。同じ校舎にいるし、家も自立とともに引っ越したとはいえ近所だけど、存在が遠く感じる。それに気づいたころからか俺は、アキ姉を"保険医"と呼ぶようになったんだと思う。向こうからすれば昔のままのガキなのかもしれない。

 そう考えると保険医は少しさみしい思いをしているのかも……いや、それはないか。そんなはずはない。会えば、皮肉を飛ばしてくるような女だ。俺の態度が心に干渉するはずがない。あんな見え見えの鉄扉で"自分"を隠した女がさみしさなんて感じるわけがない。

 いや、変なことを考えていた。なんであんな保険医のことなんて……汐織ちゃんのことを考えよう。――ああ、本当にかわいいよな。それに芯も通ってて強そうな娘だし……。



「聞くに堪えん妄想だな。まったく、昔から変わったことといえば、思春期の少年にありがちな妄想を膨らませることだけか? え? ゲンキ」



 なぜだか、窓のほうから声がしたので振り返ると――開かれた窓のあったサッシの上に私服姿の保険医が――いた。

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