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1:利久
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2011/02/21 (Mon) 02:50:21
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マジで成功させたい。
4回やって全部ミスってるから、5度目の正直!!
変な方向に曲げるのだけはやめて!!
ルールは特になし。
書き方は自由だし、連投もアリ
挿絵描いてくれてもいいんだよ。はい。
被った時は先に投稿した方の優先で
挿絵ある場合はそっち優先
あと安価で繋げてね>>1って感じで
まず、話を考えよう。なんかあったら言ってみて
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41:アリア ◆fr2FETe1Ug
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2013/01/28 (Mon) 14:41:43
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>>40
「はあ、どうも」
俺はおざなりに挨拶を返す。
だって正直、こんな綺麗な人にどう接したらいいのかわかんないもん。
「ん? 元気がないぞ少年。どうした、晶に何かされたか?」
「おいおい、人聞きの悪いことを言うなよ。私は何もしていないぞ」
「その薄ら笑いは、相変わらずだね」
「そういえば、ちゃんと紹介しておこう」
そういい、保険医は俺に向き直る。
「こいつは、アリス……ファミリーネームとかは忘れた。見ての通り日本人だ」
「いや待て。どこが日本人なんだ。どう見ても外国人だろ。それにあんた今、ファーストネームとか言っただろ」
「いやあ、苗字もファーストネーム一緒だろ。気にしない気にしない」
「紛らわしい……」
「晶。私の苗字は沼寺だよ。忘れないでよね」
アリスは保険医に、そういってから俺のほうを向く。
「ちゃんと自己紹介をするよ。私は沼寺有珠っていうんだよ。見た目はお母さん似だからなんだ。私はハーフだからね。どうだい少年。驚いただろう?」
なんつー気さくな女性だ。ビックリ仰天、たまげたなぁ――と思っておいてやろう。正直な感想を言えば、紛らわしい見た目だな。名前は生粋の日本人じゃねぇか。むしろそっちに驚いたよ。特に、苗字と名前のギャップに驚天動地――いや、そこまでじゃないか。
「アリスと私は、大学時代からの付き合いでな」
「そうだね、孤高と気取ってる女子がいてムカツクから話しかけたのが最初なんだよ」
保険医は大学時代、孤高を気取っていたのか。初耳だな。
「それ以来、私とアリス、それと他にもう2人のメンバーで大学時代を謳歌したよ」
おいおい、あと2人って……。まだこれ以上キャラを増やすのか。勘弁してくれよ。俺の脳味噌が爆発しちまうよ。
「それで、アリス。今日は何の用だ」
「もう、晶はいつもツンツンしてるね。もっと女らしくなりなよ。そうしたら、モテるよ」
「いいよ。今の時点で十分モテてる。これ以上は望まん」
「ええ。学生時代はツンケンしてたせいで友達の一人もいなかったのに。人って変わるもんだね」
この人、言いたい放題だな。保険医は言い返したりせず、ただ聞き流してるし。こりゃこの人の扱いに慣れてるな。よっぽど仲がいいのだろう。
「話をそらすなよ。何の用で私の職場にまで足を運んだんだ。めんどくさがりのお嬢様」
「今日はね。同窓会みたいな感じのイベントらしき飲み会のお誘いできたんだよ」
「飲み会? 悪くはないけど。誰が来るの」
「私と、マキちゃんとサヤちゃんは絶対来るでしょ……。あとはよくわかんない」
「あの2人が参加するなんて珍しいな。ふむ、行ってみるか。日時は?」
「今日、今から」
突然すぎるご招待! 俺は蚊帳の外なんで、激しめのツッコミで存在アピールをすることに決めた。一応主人公は俺だぞ。キャラインフレが始まりそうな予感がプンプンしてるんだ。こうでもしないと主人公としてのメンツが保てない。
「今からってのは冗談だろ。で、何時からだよ」
「バレちゃったか、てへっ」
さっきのツッコミが完全に空回りだ。でもツッコミどころをアリスさんは作ってくれる。現時点ではいい人。
てへっって言うって少女かよ!
…………滑った。心の中で叫んでいるだけなのにものすごい滑った。なんか語感悪いし。こう、しゃべるときに上がったり下がったりする感じが気持ち悪い。勢いが完全になくなってる。自分に自信が持てなくなってきた。
見た目に対してセリフが合ってなさすぎる。180度違うよ。ギャップを通り越して違和感だよ。
「今日の18時から。駅前の居酒屋に来てちょ」
なんだよその語尾。キャラが安定しないなこの人。登場からそれなりに経っているのに、キャラが安定しないというのはいかがなものか。もしこれが、作者の存在している作品だったとするなら――これは作者の手抜きに違いない。こんな不安定な人がいてたまるか。
「18時か。まあ遅れるかもしれないが、行くよ」
「わかったよ。待ってるからさ」
「しかし、なんで携帯で連絡してこなかったんだ? アドレスも番号も教えてあるだろ」
そこで、ハッとするアリスさん。
なんと、まさか、こんなことでキャラ確定? もしや、アリスさんてドジっ子なのか。よし、キャラ確定だ。
「晶に会いたかったんだよ。たはは」
言いつくろい方が明らかに、忘れていた風になっているぞ。これは確定だな。
「アリス、嘘はよせ」
そうだ。認めるんだ自分がドジっ子だということに。俺は好きだぞ、ドジっ子。恥ずかしがることはない。さあ、さらけ出すんだ!
「晶にはバレバレだね。ごめんね。マキちゃんに携帯盗られちゃってさ。泣いてお願いしたんだけど、サヤちゃんに捕まっちゃって歩いて行けって言われちゃったの。財布はサヤちゃんに持ってかれちゃった……てへっ」
………………………………………………いや、てへっじゃないだろ。なにそれお友達の関係じゃなくない? 俺のドジっ子妄想劇は何処に? この人、完璧にいじめられっこだな。キャラ不安定とか言って悪かったと思う。なんかもう、この人は不安定でいいと思う。そうでもしてなきゃ自分が保てないんだ。そうか、そうだったのか。俺はこの人にやさしく接してあげよう。そしていつかは本当の幸せを手に入れてほしい。
「そうか、あいつら、私の言ったとおりにしているのか」
アリスさんの不憫の原因、ここに降臨せり! 至急、警察を呼んでくれ……あ、それじゃ俺も道ずれじゃないか。やめよう。己が身のほうが初対面の人よりも何倍も大切だ。うん。許せ、アリスさん。南無。
「あ、やっぱり? もう、冗談きついなぁ」
この人もしかして馬鹿なのか…………?